呉服や光永所蔵のいっぴんコレクションお披露目

400年の伝統を誇る有松絞りキモノをご店頭にてお披露目しております

高島平1丁目の呉服や光永の店頭では「こうえい逸品コレクション」をお披露目しております。ただいまショーウィンドを飾るのは弊店所蔵の有松鹿の子(ありまつかのこ)絞りキモノです。

 

有松絞りは名物土産として人気を博しました

江戸時代の浮世絵師・歌川広重の代表作・東海道五拾三次の鳴海宿画。白抜きで「名物有松絞」とあり、商談する様子も描かれています

ところで有松絞りとは…。時代は近世です。徳川幕府は江戸と各地を結ぶ5街道(東海道、中山道、日光道中、甲州道中、奥州道中)を整備、中でも東海道は53の宿場を設け江戸と京都を結ぶ大動脈として幕府の繁栄と安定に寄与しました。

東海道40番目の鳴海宿に隣接する新開地・有松に移り住んだ竹田庄九郎らは三河木綿に絞り染めを施した手ぬぐいを考案。街道土産として売り出すと旅客の評判に。

 

四世紀もの歴史とともに令和の逸品を発表する竹田嘉兵衛商店

四世紀もの歴史を重ねながら、令和の今も脈々と逸品を発表する竹田嘉兵衛商店

庄九郎らを創始とする有松絞りは地場産業として尾張藩の庇護を受け、やがて一大産地の名声を得るまでになります。

 こうえい逸品コレクションの本品は、慶長13(1608)年に庄九郎が創業した商店を継承する株式会社竹田嘉兵衛商店(名古屋市緑区有松)謹製のキモノです。

 

100歳100歳のきんさんぎんさんは絞り括りの匠でした

根気のいる手作業で作られる絞りは、世界に類を見ない完成度の高い工芸品です

100種もの絞り技法のなかで、鹿の子絞りは最も繊細で豪華な仕上がりとなり高尚なキモノ美を堪能できます。一粒ずつ丁寧に手作業で括る作業を10万回以上へて、ようやく本品は完成しました。

 ちなみに、「100歳100歳」のダスキンCMで平成の人気者だった鳴海村(当時)生まれの長寿双子きんさんぎんさんは、絞りの括り職人でした。

 凹凸ある絞りは光の屈折で、いっそうその表情の変化を楽しむことができます。柔らかな色合いとともに熟練の匠が丹精込めて世に送り出したイッピンを、呉服や光永でお気軽にご鑑賞ください。

 

呉服や光永では お客様ご所望のイッピンをお揃え致します

 

 

高島平1丁目の呉服や光永にお気軽にご用命ください。

☎ 03ー3550ー0529

10時30分~18時 火曜休